日本においては、木材=フローリングという認識になっていますが、本来英語のフローリングには、床材という意味しかありません。つまり畳や石材の床も、同様にフローリングと呼ばれるということになります。
また、日本人は靴を脱いで家に上がるため、石材やタイルのフローリングを持つ家屋はあまりありませんが、近年西洋の文化の影響から、また靴を脱ぐという行為が煩わしいという考えから、西洋風のフローリングを選んで新築の家を建てる方もいらっしゃいます。そこで、ここでは石材などの硬い床材を使用したフローリングについて紹介していきます。近年増えたリノリウムの床材についても言及しましょう。
石の床材
耐久性が高く、掃除が簡単な石材のフローリング。木材よりも見た目の多様さがあるので、好みに応じて選択できるのも石材の魅力です。代表的なものには、大理石、ライムストーン、御影石(花崗岩)などがあります。ホテルなどで使用されることも多い大理石の特徴は、やはりその高級感でしょう。ライムストーンは石材としては吸水性が高く、カビが付きにくいのが特徴です。御影石は非常に耐久性が高い床材となります。
リノリウムの床材
リノリウムは科学的な床材と思われがちですが、実は天然成分を原材料として床材です。主な材料は、亜麻仁油、石灰岩、木粉、コルク紛、ジュートなどです。燃えにくく、耐久性も高く、静電気が発生しづらいという素晴らしい機能性を誇る床材です。